ギ・ラロッシュが1957年にオートクチュールのメゾンを立ち上げたとき、ひとつの目的がありました。 それは当時定着していた“ニュールック”からレディースウェアの固定観念を解き放ち、もっと気軽に着られる「洗練されたさりげない」エレガンスを提供することでした。
そんな彼の型破りな考えと見事なディテールのデザインは、コートドレスやシャツドレスといったアイテムとなり、現代女性のワードローブに不可欠な存在となりました。
1966年、ギ・ラロッシュはギ・ラロッシュ・ムッシューを設立しました。
1966年の香水フィジー、続いて1982年のダカールの発売は驚くべき成功をもたらしています。
ブティックは、ジェーン・フォンダ、フェイ・ダナウェイ、ミレーユ・ダルクといった女優たちにとって 出逢いの場になりました
ギ・ラロッシュの先駆的かつ大胆な想像力は、フランス政府からも認められています。政府は1987年にレ・ジオン・ドヌール勲章を授与しました。
1989年にギ・ラロッシュが亡くなった後、メゾンのコレクション作成はミッシェル・クラン、アルベール・エルバス、マルセロ・マロンギュ、アダム・アンドラシックといった才能あるデザイナーに引き継がれ、現在はリチャード・レネがその役割を担っています。